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「20人に1人」乳がんについて

マンモグラフィーの弱点(2)

超音波検査(エコー検査)

 マンモグラフィーの弱点を補うのが超音波検査(エコー検査)です。超音波検査では乳腺はマンモグラフィー同様に白っぽく写りますが、大部分の乳がんは黒っぽく写ります。したがって、しこりを作っている乳がんに対しては超音波検査の方がはっきり分かります。ただし、しこりを作っていない極めて早期の乳がんに対しては、超音波検査は役に立たないことがあります。「石灰化(せっかいか)」という所見でしこりになる前の乳がんを見つけることのできるマンモグラフィーと超音波検査を併用することで、乳がんをより確実に見つけられる可能性があります。これについては、J-STARTという比較試験(マンモグラフィー検診とマンモグラフィーと超音波検査を併用する検診を比較する試験)が行われています。この比較試験の結果次第では、閉経前女性の乳がん検診は超音波検査併用になるかもしれません。

マンモグラフィーと超音波検査、どちらをやればいい?

 マンモグラフィーと超音波検査のどちらがよいのかという質問をよくうけますが、現段階ではそれぞれの長所と短所をよく理解して自分にあった検査を受けるのがよいでしょう。たとえば、20歳代から30歳代までは乳腺が豊富なためマンモグラフィーよりも超音波検査の方が有用です。超音波検査を毎年受けるようにして、マンモグラフィーは2,3年に1回でよいと思います。40歳代は2年に1回のマンモグラフィー検診が始まりますが、余裕があれば超音波検査を毎年受けた方が良いでしょう。特に乳腺が多くマンモグラフィーが白っぽく写る方はその方が良いと思います。閉経後は次第に乳腺が少なくなり脂肪の割合が多くなりますのでマンモグラフィーの有用性が高まりますが、乳腺の量には個人差がありますので超音波検査が不要かどうか担当医に確認するとよいでしょう。

 マンモグラフィーは痛いから乳がん検診に行かないという方もいらっしゃるようです。マンモグラフィーの痛みは乳腺が圧迫される痛みですから、痛みが強い方は乳腺の量が多いか、痛みの原因になる「乳腺症」があるのではないかと思います。いずれもマンモグラフィーが白っぽい写真になりやすいので、もともとマンモグラフィーよりも超音波検査の方が適しているといえます。そのような方はマンモグラフィー検診にこだわらず、超音波検査で検診を受けるようにしてください。マンモグラフィーは時々やれば大丈夫です。痛いからといって何も検診しないのは馬鹿らしいことです。

2009.9.16更新

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