人間ドック

　近年、生活の欧米化や高齢化に伴い、肥満症、高血圧、糖尿病、脂質異常症などのいわゆる『生活習慣病』が増加の一途をたどっています。『生活習慣病』の管理･治療において、動脈硬化が原因となる虚血性心疾患（心筋梗塞、狭心症）や脳卒中（脳梗塞、脳出血、くも膜下出血）の発症予防が求められています。
　動脈硬化の原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病（CKD）、喫煙などです。これらの危険因子があると、虚血性心疾患や脳卒中になりやすくなるので、危険因子を適切に管理することが大切です。また、心房細動という不整脈、心筋梗塞の既往があると、脳梗塞を発症するリスクが高くなります。
　人間ドックは、動脈硬化の危険因子や不整脈などの早期発見に役立ちます。これらを適切に管理・治療することによって、虚血性心疾患や脳卒中の発症を予防することが重要です。