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早期発見、治療、予防 脳卒中について

脳卒中の予防

  • 脳卒中の危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙、飲酒などです。
  • 脳卒中の予防には、これらの生活習慣を改善し、病気を早期発見して適切に治療することが必要です。

1)高血圧

  • 高血圧の環境要因には、食塩の過剰摂取、運動不足、肥満、喫煙、多量の飲酒(アルコール換算で1日60g以上)、睡眠不足、過労、ストレスがあります。
  • 血圧が高いほど、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病(CKD)の罹患率および死亡率が高くなります。
    また、高血圧は、心房細動の危険因子でもあります。
  • 塩分(ナトリウム)を多く摂取すると、血液量が増加して血圧が上がります。
    塩分(ナトリウム)は、血管を収縮して血管抵抗を大きくするので、血圧が上がります。
  • 高血圧を防ぐためには、減塩が大切です。1日に10g未満にすることが目標ですが、すでに高血圧がある人は、1日に6g未満を目標にしましょう。
  • 塩分(ナトリウム)を体外に出す働きのあるカリウムを摂取することも必要です。
    カリウムは、野菜、キノコ類、果物などに多く含まれています。
  • 内臓脂肪は、血圧を上げる作用があるアンジオテンシノーゲンを産生しています。
  • アンジオテンシノーゲンは、主に肝臓で産生されますが、脂肪細胞でも産生されています。内臓脂肪の増加に伴って、産生・分泌が高まります。したがって、内臓脂肪が増えると血圧が上がります。
  • アンジオテンシノーゲンは、腎臓から分泌されるレニンの作用でアンジオテンシンIになり、血液中を流れて肺を循環している時に、アンジオテンシン変換酵素の作用で、アンジオテンシンⅡに変わります。
  • アンジオテンシンⅡには、強力な末梢血管収縮作用があるほか、副腎皮質でつくられるアルドステロンの分泌を促します。
  • アルドステロンは、血中のカリウムを排泄させ、ナトリウムの再吸収を促進し、血液の水分量を増やすため、血圧が上がります。
  • 運動が不足すると、食事で摂取したエネルギーを消費しきれず、肥満につながるばかりか、高血圧、糖尿病、脂質異常症を引き起こします。
  • 近年、わが国の男性では、肥満に伴う高血圧が増加しています。
  • 肥満による高血圧の場合は、食事療法、運動療法による減量が有効です。
    3~6ヵ月で体重の5%を目安に減量しましょう。
  • 肥満を伴わない高血圧の場合は、減塩や飲酒習慣の見直し、禁煙、ストレスマネジメントなどの立場からの保健指導の対象となりますが、減量を目的とした保健指導の対象にはならないので、高血圧診療ガイドラインに沿って治療します。
  • 血圧は、運動、気温の変化、ストレスなどに影響されて変化します。
  • 通常、血圧は寝ている間は低く、朝方から午前中にかけてゆっくり上昇します。
  • 冬の朝に、目覚めと同時に元気よく起きだすと、交感神経が急激に活性化して、血圧が一気に上昇するので危険です。目覚めてから10分ぐらいは布団の中で安静にし、暖房をつけたりして急激な温度変化を避けましょう。
  • お風呂やトイレに入る時など、寒い場所で服を脱ぐと、血圧が急激に上がるので注意しましょう。
  • 熱いお風呂に入ると、交感神経が緊張して血圧が上昇するので注意が必要です。

2)糖尿病

  • 糖尿病の人では、脳卒中で死亡する率が、正常な人の2~3倍になると言われています。
  • 血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度をさします。ブドウ糖は、細胞内に取り込まれてエネルギーとして利用されます。ブドウ糖を細胞に取り込む働きをするホルモンがインスリンです。
  • 血糖値が高くなると、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンの作用により血糖値は下降して正常値に戻ります。
  • 日本人は、欧米人に比べて、“インスリン分泌能が遺伝的に低い”ことがわかっています。日本人では、遺伝的な要因のため、発症早期からインスリン分泌が低下する非肥満糖尿病が少なくありません。
  • 糖尿病は、糖尿病になりやすい遺伝的な体質に、環境的要因が加わって発症すると言われています。環境的要因は、過食、運動不足、肥満、喫煙、ストレス、睡眠不足などの生活習慣です。
  • 筋肉の収縮は、インスリンの働きを助ける作用があるため、運動により血糖を低下させることができます。

3)脂質異常症

  • 脂質異常症の診断基準(空腹時採血)を示します。
    (1) 高LDLコレステロール血症(LDLコレステロール≧140mg/dl)
    (2) 低HDLコレステロール血症(HDLコレステロール<40mg/dl)
    (3) 高トリグリセライド(中性脂肪)血症(トリグリセライド≧150mg/dl)
  • LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを細胞に運ぶ働きがあります。増加すると動脈の内膜に蓄積して動脈硬化を助長するので、悪玉コレステロールと呼ばれます。
  • 高LDLコレステロール血症は、脳梗塞、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の危険因子です。
  • HDLコレステロールは、全身の組織から余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあります。
    動脈硬化を防ぐので、善玉コレステロールと呼ばれています。
  • 低HDLコレステロール血症は、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の危険因子です。
  • トリグリセライド(中性脂肪)は、重要なエネルギー源ですが、過剰になると、HDLコレステロールが減少して、動脈硬化を進行させます。
  • 高トリグリセライド血症は、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の危険因子です。
  • 植物油に含まれるα-リノレン酸や青魚(さば、いわし、あじ、さんま)に含まれるエイコサペント酸(EPA)は、トリグリセライドとLDLコレステロールを低下させます。
  • マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸は、LDLコレステロールを増加させ、HDLコレステロールを減少させます。
  • 動物性脂肪(卵黄、魚卵、脂身の多い肉、乳製品)を多く含む食事は、LDLコレステロールを増加させます。
  • 即席麺、スナック類、チョコレートも、LDLコレステロールを増加させます。
  • 食物繊維は、腸内でのコレステロールの吸収を抑えて排泄を促したり、食後の急激な血糖値の上昇を防いだり、高血圧の原因となるナトリウムの排泄を促したりします。
    食物繊維を多く含む野菜、海草、豆類、きのこ類を多く摂取しましょう。
  • 大豆タンパクには、LDLコレステロールを低下させ、HDLコレステロールを増加させる作用があります。
  • 糖質(菓子、果物、ジュース)やアルコールは、トリグリセライドを増加させます。
    トリグリセライドが高い人は、1日の果物摂取量を80~100kcal以内にしましょう。
  • 適切な有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、体操)は、トリグリセライドを低下させ、HDLコレステロールを増加させる効果があります。
  • 喫煙は、HDLコレステロールを減少させ、LDLコレステロールを変性させるので、動脈硬化を促進させます。
  • 女性は、50歳前後からエストロゲンという女性ホルモンが減少します。この影響で、コレステロール値が上昇します。
  • 遺伝要因が大きい非肥満の脂質異常症では、薬物治療の有効性が高いので、医療管理が適切です。

4)心房細動

  • 心房細動は、心臓が1分間に60~200回不規則に収縮する不整脈です。
    心臓のポンプ機能が低下して、動悸や胸部不快感などの症状が起こります。
  • 心房細動は、加齢、高血圧によって起こりやすくなります。
    60歳以上の2~4%に心房細動があると言われています。
  • 高齢化に伴って、非弁膜症性心房細動(nonvalvular atrial fibrillation;NVAF)が増加しています。
  • 心房細動が持続すると、心臓(左心房)の中に血流のよどみが生じて血栓(血液の塊)ができやすくなります。この血栓が、血流に乗って流れていき、脳動脈につまると脳梗塞になります。
  • 心房細動をそのまま放置すると、約5%の患者さんが脳梗塞になると言われています。
  • 脳梗塞の約30%は、心房細動が原因で起こると言われています。
  • 心房細動は、心原性脳塞栓症の原因の約3分の2を占めています。

5)喫煙

  • 喫煙は、動脈硬化の危険因子です。
  • 喫煙は、HDLコレステロールを減少させ、LDLコレステロールを変性させるので、動脈硬化を促進させます。
  • 喫煙によって、動脈硬化を促進させる活性酸素が増加します。体内には、活性酸素を消去する働きがあるSOD(抗酸化酵素)などがあり、活性酸素が過剰に増えないように調節されています。しかし、血液中に活性酸素が過剰に発生すると、血管の内皮細胞を傷つけます。この傷口から血液中のLDLコレステロールが入り込み、動脈硬化が進行していきます。
  • 喫煙は、脳梗塞のリスクを2~4倍高める危険因子であることがわかっています。
  • 喫煙は、血小板凝集能やフィブリノーゲンの上昇、赤血球変形能の低下による血液粘度の上昇を起こし、脳梗塞のリスクを高めると言われています。
  • 喫煙は、脳動脈瘤や腹部大動脈瘤のリスクを高めます。喫煙者は、コラーゲンという血管を丈夫にする線維性蛋白の生成が悪いことがわかっています。このため、動脈瘤ができやすいと考えられています。
  • タバコの煙には、有害物質であるニコチンと一酸化炭素(Carbon Monoxide;CO)の他にも、さまざまな発がん物質・発がん促進物質が含まれています。
  • タバコの煙に含まれるニコチンは、交感神経を刺激して、カテコールアミンというホルモンの分泌を促します。カテコールアミンは、動脈を収縮させ、血圧を上昇させます。動脈の収縮により、組織に供給される血液量が減少します。
  • タバコの煙には、高濃度の一酸化炭素(CO)が含まれています。一酸化炭素(CO)は、酸素の200倍以上もヘモグロビンと結合する力が強く、しかも離れにくいので、酸素を運搬するヘモグロビンが減って、全身の酸素不足が生じます。
  • 血管の内皮細胞で作られる一酸化窒素(nitric oxide;NO)には、活性酸素を抑える抗酸化作用、血管拡張作用、血液を凝固しにくくする作用などがありますが、内皮細胞が障害を受けると、一酸化窒素(NO)の働きが抑制されます。
  • 喫煙による冠動脈の攣縮が原因となって、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)が起こります。
  • 喫煙は、インスリン感受性を低下させるので、糖尿病の危険因子でもあります。
  • 喫煙は、がん(肺がん、喉頭がん、口腔・咽頭がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、腎盂がん、尿管がん、肝臓がん、膵臓がん、子宮頸がんなど)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脳卒中、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、糖尿病、閉塞性動脈硬化症(ASO)、動脈瘤、歯周病、骨粗鬆症などの危険因子です。
  • 他人が吸ったタバコの煙を吸いこむ“受動喫煙”も、これらのリスクを上昇させます。

6)飲酒

  • 過度の飲酒(アルコール換算で1日60g以上)により、脳梗塞と脳出血のリスクが増加します。
  • 飲酒は適量(アルコール換算で1日20g程度)にしましょう。
    ビールなら500ml、日本酒なら180ml(1合)、ウイスキーなら60ml、焼酎なら70ml、ワインなら200mlが目安です。

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